おとなチャレンジ

やりたいことをやりたいように。総合職二児ワーママの仕事、こどもの教育、趣味との試行錯誤ブログ。

おまえこそシティーハンター!

すごく間が空いてしまいました。
その間、仕事して働き方に悩みつつ、子どもと遊んで知育のタイミングに悩みつつ、家のリフォーム進めつつ、芝居観て漫画にハマって芝居観てました。
盛りだくさんすぎてやばいですね。
とりあえず考える時間を減らしたい。


さて、育児ネタが続いていたブログでこのタイトル、急にどうしたって感じですが、少し前に宝塚歌劇を観てきたのでその感想を書きたいと思います。
そもそも、このブログはワーママが趣味も育児も充実させたいってのが主旨なので、ご理解ください。


観てきたのは雪組公演
ミュージカル「シティーハンター~盗まれたXYZ~」
ショーオルケスタ「Fire Fiver!」

もう東京公演始まってますね!おめでとうございます!でも観に行ったのは本拠地宝塚公演です!おっそ・・・。



そもそもですが、私は筋金入りの宝塚ファンです。
幼少期に「芝居の月組(この呼び方で大体の年代がわかる人は通ですね握手)」を観て以来のオタクです。
時代ごとに応援する贔屓がいつつ、今はのんびり気が向いたときに観ています。

観たいは基準は、主に作品と演出家です。
宝塚歌劇団は、演出家を自力で養成して抱える集団です。そして、その演出家ごとに作品のカラーというものがあり…この人の作品だったら観たいor観たくない、みたいなのがあったりします。有り体に言うと好みですね。
苦手な演出家の作品が当たったら、贔屓がいても観に行くのをためらいます。行かないこともあります。



さて、そんな私がなぜ今回の公演を観に行ったか。

シティハンターが好きだから?
違います。
演出家が好きだから?
違います。

ずばり!
彩風咲奈さんと朝月希和さんのトップ作品一作目、お披露目公演だったからです~!
(さっきの演出家話どこいった)


という理由が半分で、あとは半分は、「演出家がシティーハンターをどう表現するか観てみたかった&ダンスが得意なコンビのショーを見てみたかった」というのが動機です。

この演出家(齋藤 吉正氏。ファンは愛を込めてサイトーと呼んでいます)、筋金入りのアニメオタクでして。
芝居の冒頭に絶対自己紹介映像(登場人物大写し&アニメ)を挟んできたり、端役の人たちにまで濃いキャラ付けを求めるため、舞台上での小芝居が多く、一度では見切れないくらい舞台が賑やかなのが特徴です。
時のトップさんに「残酷な天使のテーゼエヴァンゲリオンの主題歌)」を歌わせたりもしましたね。あれは私は許していません。貴重な退団公演で趣味全開か歌ウマで耳福だからってなにしてもいいわけじゃないんだぞコラ。
と、いう恨み言補足は置いておいて、シティーハンター自体は読んだことがなかったのですが、この組み合わせなら面白くなるんじゃないか・・・という期待を込めてチケットを取りました。

あとダンスができるトップコンビが好きなんですよ~。
ただ技術的にうまいだけじゃなくて、情緒的というか、ふたりで作る空間にときめけるダンスコンビ。



さてまずは大まかな感想。

シティーハンター
とにかく面白かった!
スピーディーに展開するけど、分かりやすいストーリー。
(ここ不安に思ってたから思ったよりもストレートな物語でホッとした)
作品から飛び出してきた魅力的な登場人物が生き生きと舞台を駆け回る楽しさ。
やっぱりそこかしこで行われる小芝居に目移りしながら、お披露目ならではの勢いというか、祭り感を楽しみました。

「Fire Fiver!」
踊ってましたね。すごく踊ってた。
数で攻めてくる系のショーでしたが、似たような系統の演出家中村B氏とかとも違い、ただひたすらガチで踊ってた印象。
その分没個性というか・・・皆同じ衣装着てるし、被り物してるし、判別ができなかった。
特に娘役さんの衣装何ごと?!娘役力の魅せ所がなさ過ぎて私の心が死んだ。
ただ、いろんな踊りが見られたし、お披露目ならではの皆で盛り上げようという気迫がすごかった。3回目くらいから楽しくなってくる感じ(普通の人は1回しか見ません)


印象に残ったキャストごとに。

彩風咲奈さん(冴羽亮):
トップ就任おめでとうございます!!!!!!
いつまでも若手のような気がしていましたが、もうトップさんなんて・・・と親戚のおばちゃん気分でした。
足長っ!真剣な顔かっこよっ!
でも私は咲ちゃんのコミカルな演技が好きなので、芝居出だしからのノリが嬉しかったです。あとコミカルと真剣の切り替えにキュンとしてました。
たまに座席の都合により歌と台詞が聞きづらい。
ショーはただひたすらのびのびしていたのですごいなと思いました。
ロケットまでやりだしたのには度肝を抜いた。トップさんただでさえハードなんだからロケットまでやらせんでも・・・とは思いました。


朝月希和さん(香):
希和ちゃんは花組時代から結構好きなのであまり中立的な感想にはなりませんが。
かーわーいーいー。
男勝りな部分と、女性的な部分の相反する部分をうまく出せていたんじゃ無いかと思います。
同じ感想よく見かけますが、ハンマーシーンのコミカルな間や立ち姿がすばらしいですね!希和ちゃんの身体能力があってこそかな。
トップと二番手とのヒロイン取り合いが好みなので、いいぞもっとやれという気持ちですね。歌に合わせて進行する3人のシーンとか…もっと見せてくれ~!!!って感じでした。ヨシマサ脚本の都合上尺がないのは理解している。
ただ、一人称が「俺」「あたし」とか混ざるのが結構謎でした。
原作読んだら分かるのかもしれないけど、正直芝居は観たものが全てなので…裏設定は意味ないというかちゃんと描けよとは思う←演出にね。
歌はさきちゃんと同じく。全体的に低すぎない?
ショーはキメ顔で踊る姿が正直誰よりも格好よかった恋に落ちるレベルだった。さきちゃんと同じくダンス得意なので、二人で踊りまくってくれるかなと思ってたら、意外にあまり組まなかったな~という印象でした。通常のショーと同じレベルというか。スーツのシーンでいつ出てくるのかとラストまでずっと身構えてましたよ。
デュエットダンスはお披露目にふさわしいフレッシュさとあたたかさを感じました。


朝美絢さん(ミック):
あーさの白コートは心を救うね。
くるっと回った瞬間の裾よ…衣装さんありがとう…。
基本声が良いので、必要以上に声を張らなくても良いのではとは思う。
あとミック自体が心を見せないキャラクターなので、なんかこう…もっと底を見せてくれええええええ!ってなりました。
特に三角関係、もっとやっていいのよ(まだ言う)
ショーは、メインのシーンがこんな二番手のシーン見たくないランキングぶっちぎり第一位って感じだったのがもう悲しすぎましたがそれはあーさのせいじゃない。


縣千さん(海坊主):
あんたこそ海坊主だ!
芝居がうまい。お皿割るのかわいい。
あがたくん、ちぎちゃん(早霧せいなさん。前々トップさん)の頃から名前は挙がってたけど、全然顔が認識できず、今回初めて理解。でも次に出てきたときに分かるかは自信ない。ダンス上手すぎ。ショーのメインシーン凄すぎた。


諏訪さきさん(政):
海坊主とのやりとり、ヨーコちゃんとのやり取り、全て相手の間に合わせててすごく上手いなと思いました。よかったです。
最後の戦いの場面では、もうすこし工夫すれば演出的にもっと美味しくできたのでは・・・と少し不満←演出にね。
ショーは完全に歌要員だった。あすくん(久城あすさん)の後を継ぐのだろうか。


綾凰華さん槇村秀幸):
ワンスといいfff!といい、こういう優しい支える役合うよね。演技の幅が広がらない気もするけど・・・。
脚本上の疑問なんですが、最初に死ぬときになんで指輪を託したんですかね?
後で調べたら、原作では義理の妹で、異性としての好意があった・・・とのことだったのですが、だからですか?教えてサイト―!
ショーは縣くんとニコイチ感。お化粧が派手になった気がする。
どこか忘れたけど群舞の時の踊り方で「あああなた星組だったね・・・」ってなった。


夢白あやさん(アルマ王女):
サイトー作品的に、トップさんと2番手娘役絡みの方がおいしく見える説を強化してくれました。
あまりお顔立ちは好みではないのですが、お芝居うまいよね。ちゃんと過去と現在が分かれてて、とても分かりやすかったです。
あとめちゃくちゃ姫タイプ似合う。
ショーはもう少し出てくるかと思ったらそんなにだった。


沙月愛奈さん新宿の母):
新宿の母、最初から最後までかわいかった。
ショーは本当に出てくるたびにあれ誰?!ってなったらあゆみちゃんだったという恒例のオチに目頭が熱くなりました。
あゆみちゃん、長い間本当にありがとう!!!


真那春人さん(ジェネラル):
今の雪組でこれができる人はあなたしかいないわ。
ショーで判別できる数少ない人。出てくるたびに、(まなはる、青・・・)と心の中で思ってました。


久城あすさん(劔会トップ):
これもあすくんならではというか。もっとコミカルなところ見たかった。
ショーでハット被ってるのに判別できた自分に感動した。歌要員ですね。ワンシーン丸々歌ってたのにはびっくりした。


あとは芝居だけ(ショーでは皆さん判別できませんでした)。
星加梨杏さん(織田):ララララブサムバディトゥナイト!群衆の中であれ誰?!って真っ先に思ったよ。光ってた。
星南のぞみさん(美樹):役柄的には好きだったんだけど、役のせいなのか喋り方のせいなのか、ひとりマサツカ作品みたいで、ケイレブハントの時から成長してたのかどうかちょっと判断つかなかった。
彩みちるさん(野上冴子):お色気と美しさに満ちた冴子だった。みちるちゃんって正直女性役でない方が面白い印象があったので(るろ剣の弥彦とかfff!のモーツァルトとか)こんなにできるんかとびっくり。月組に行っても頑張ってね。
彩海せら(小林豊):めっちゃ光ってた。この人は出てくる。
沙羅アンナさん(キャスター結城礼子):回を重ねるごとに色が出てきてて面白かった。
妃華ゆきのさん(カリナ):最初の襲撃の時にセンターで生き生き踊ってる人誰?!ってなりました。大きくなったね。


他、とにかく娘役ちゃんたちがかわいかったです。目が足りない。
あと取り立てのオカマちゃん誰。気になる。




最後に、ただの芝居に対するツッコミを箇条書きにて。

・まず託す相手は絶対にミックじゃないだろ
・槇村の指輪なんやねん・・・(再掲)
・お姫様取られたくらいでパートナー失格ってそんなにキレなくてもよいのでは?
・GetWildが在りし日のTMRevolutionにしか見えずに笑いそうになる。なんか手と腰つきでバッサァ・・・シュバッ・・・みたいな効果音がそこここに聞こえてくる感じ
・原作ファン的には、最後に香が直接仇を討つというのも違和感(瞭がそこは最後の一線だと思って守っていた)みたいですが、そこはあまり感じなかったかな。手にかけたことを悔やむ描写で分かったというか。
・空港で見送る瞭の歌の歌詞がよくて、リズムもよくて何度も口ずさんでしまう。でも耳コピだから合っているかは分からない。
・瞭とアルマ王女との関係とか見てると、こっちがトップコンビでもいいんでね?と中盤まで思っていたのですが、終盤~ラストを見ていると、やっぱり瞭と香は特別な関係だなと思えたので納得しました。(瞭とアルマ王女メインにすると、別作品「シークレットハンター」と被るし)
・というかサイト―本当にトップと娘役2番手の絡み好きだよねなんなの?トップコンビを見たい人間からするとプチストレス時間なんだが。


以上です!
次は星組です!すでに観劇は済んでいます!

お茶を3回こぼした子どもに対してどう接するか

タイトル通りです。
相手は一歳半です。
どうしますか?



ケースその1。ごはん中。

兄の食べ残していたものを取ろうと、幼児用の椅子の座面に立ち上がり、机に手をついて乗り出した瞬間、手がコップにあたり、倒れるコップ、机の上に広がるお茶。


答え→「おわわえあわわー」と意味のない叫び声をあげながらティッシュを猛烈な勢いで出して拭く。あらかた拭き終わったところで、仕上げ拭きを子どもにお願いする。




ケースその2。お風呂後。

子どもたちに先にリビングへ行って着替えるよう促しつつ、洗面所で園の洗濯物を下洗いして洗濯乾燥機に放り込み、リビングに向かうと、ダイニングのデスク横で立ち尽くす1歳児。
何やらこちらを見て「ヌレチャッタ…」と言っている。
よくみると、机の上に水溜まりができ、それが机の脚を伝って床にポタポタ落ちている。子どもの手元には、お茶入りのコップ。

どうやら、ダイニングテーブルに置いてあったコップの中のお茶を飲もうとして、うまくとれず、お茶が溢れたらしい。


答え→洗面所に戻りぞうきんを2枚取る。1枚を子どもに渡し、「床に溢れたから拭いてね」とお願いしつつ、自分はこれ以上被害が広がらないように机の上から脚を拭く。

そこで初めて子どもの頭と顔も少し濡れていることに気づき、お風呂場に再度連行。
まだパジャマを着ておらず、オムツ一枚だったことをめちゃくちゃ感謝する。





その3。寝る直前。

兄が子ども用の机と椅子を利用して学習プリントをしていたのを見て、「ワタシも!」とやる気を出したものの、椅子に座らせてもらえず、代わりにその横の台によじ登って座ろうとしたところ、台の上に置いていたコップ(寝る前の水分補給用に置いてた)を蹴倒し、横にあった電球のリモコンおよびおもちゃの木製レジスターが思いっきり濡れる


答え→さすがに「うわああああーああーもーーーーーー」とキレ気味の声をあげながら子どもを台から下ろす。
勝手に下ろされたことから泣く子に「お茶溢れたからね、拭くからね」とマジ顔で言いつつ、そこら辺に遊び道具として転がっていた私のハンカチをひっつかみ、とにかく拭く。
レジスターは、濡れた面(主に下面)が乾くように裏返して子どもの手の届かないところに避難。
ハンカチは、先ほどのぞうきんとともに洗濯乾燥機にIN(園の洗濯物は部屋干ししたあとなので、2回目の洗濯機回し…つぎは乾燥まで)!

そこまでしてようやく泣いている子どもを抱き締めに行く。



ケース終了!



…真面目な話、叱り方にも色々あると思うのですが。

子育てに関する本を読んでいる中で、『わざとではなく、不可抗力で起きてしまったことについては、やってしまったこと自体を怒っても仕方がない。淡々と事実を受け止め、次にどう対応すればいいかを一緒に考えましょう』的なことが書いてありまして。

確かに不可抗力で起きてしまったことに対して怒るのは理不尽だなと思って実践を心がけていましたが…。

さすがに茶色いシミがじわじわ広がっていくのをライブで見ていたらどうすればいいか考える前に体が動きましたし、3回同じことが起きたら仏ではいられませんでした、私。





それでも子どもに対して、自分のやったことだからお片付けしようね、と少しでも実践できた自分を…褒めたい…誰も褒めてくれないけど…私自身は…褒めたい。(どんだけ褒められたいのか)

そして、子どもなりに仕上げ拭きしたり、ぞうきんで床拭いたり、泣いててもずっとそのまま待ってくれてるんだから、本当にありがたいやら可愛いやらって感じです。


私の対応が正しいかどうかは分かりませんが、こんな感情のアップダウンが約2時間の間に凝縮されてるのが日常のデフォルトなの、本当に、育児の醍醐味ですよね!!!←ヤケ

3歳児のプライドと、外面のよさには注意が必要という話

仕事終わり、少し遅めに上の子をお迎えにいくと、担任の先生から話があるという。
帰る準備をして先生と一緒にこちらに来る上の子の姿を、特に普段と変わりないなと思いながら迎え入れたが、先生からの次の一言に衝撃を受けた。

「◯◯ちゃん、今日お外でこけちゃったんです」

え?と子どもを見る。どこも怪我した様子がない。

「怪我は擦り傷くらいなのですが、お顔を打ったようで、鼻血が出てきちゃって…◯◯ちゃんもびっくりしちゃったみたいで、ワーッてなっちゃって…」

それは驚いただろうなと思いながら、そんなに心配していないというアピールも込めて、今は大丈夫そうですね、と私は笑って言った。
おそらくその場に居合わせたら、流血する子どもを見てテンパっていたと思うが、先生の口調がそこまで深刻ではなかった(むしろちょっと軽かった)のと、今の子どもの姿を見ると大丈夫そうだったので、思わずという感じだった。

何かあれば見てあげてくださいね、という先生の言葉に見送られながら、子どもと帰り道を歩いていた。
途中で、下駄箱に入れる上履きを持ってと主張する子どもに、えー自分で入れてきてよ、と言ったのだが、そこからどうも子どもの様子がおかしい。
こちらの声かけに反応せず、ずんずん進んでいく。
どうしたの、と問うと、一度立ち止まり、こちらを向いて、フンッと声に出してそっぽを向く。

どうやらこれは怒っているぞ、と気づいたが、何に怒っているのか検討がつかなかった。
普段より遅く迎えにいったからかな、怪我したのにあまり心配しなかったからかな、上履き持って欲しかったのかな。
何を言っても、態度は変わらない。

そのまま園の出口まで言ったが、なぜか子どもは教室の方に戻り始めた。下の子(別の園)のお迎えに行きたかったが、このまま無理矢理連れていったら阿鼻叫喚の図になるのは確実だったので、これはもう付き合うしかないと心に決めた。
子どもは、教室の前まで戻り、先生の姿をもう一度見て、なぜかくるりとまた向きを変えた。持っていた荷物をこちらに押し付け、そのまま園庭へと走り出した。
ついていくと、園庭にある遊具の上に登って手を振っている。
なぜか機嫌が直っていた。


謎過ぎるので、帰りに自転車に乗っているときに、「さっきなんで怒ってたの?」と聞いてみた。
すると、「鼻血出したの笑ったから」と返事が返ってきた。

それ以上は言わなかったので推測だが、本人としては鼻血を出したことはとても怖くて悲しいことだったのだと思う。
それを親に笑われたことで、本人としてはいたく傷ついたのだろう。
こちらとしては、鼻血を出したこと自体を笑ったわけではなかったが、子どもはそう受け取ったらしい。
親が変に余裕を噛ました結果が生んでしまったすれ違いに、私は大いに反省した。

大人だって、自分が真剣に怖かったこと、恥ずかったことを笑われたら、悲しくなったり、悔しくなったりするだろう。
それは、子どもであっても同じことだと、改めて思い知らされた。
今回は担任の先生と私との間の会話であったが、それでも子どもは自分がどう扱われているかを敏感に感じ取ったに違いない。

子どもは親をよく見ている。
親が、他人との会話のなかで自分のことをどう評価しているかを。
そして、チグハグな態度は、すぐバレる。
言葉と行動を一貫させることの大切さを、身を持って感じた出来事だった。


余談だが、なぜ機嫌がなおったかは今も定かではない。
ただ、怒りを抑えず、かといってぶつけもせず、クールダウンするための行動を取り、最終的には笑顔で遊ぶ子どもに、私よりもよっぽど大人だな…と感心した。
我慢したわけではないと思うが、きちんと自分で切り替えられたところに、大人ばりの精神力を感じずにはいられなかった。

舞台配信はありがたいが、集中できる環境じゃないとやっぱり無理だった

SMOKE、という韓国ミュージカルがある。
その日本版が今再演されている。
好きな俳優が出るので、観に行きたいと思っていた。

しかし、キャストが複数で構成されており、好きな俳優が出るのは、関東だけだった。(公演は東京と大阪で開催予定だった)
このコロナ禍。関東圏外の自分。ワクチン接種済みとはいえ、家族もいる。残念だったが、諦めることを選んだ。
(もしコロナ禍じゃなければ、行っていたと思う。我が家には幼児がいるが、好きなものは基本的に取りに行きたい派である)

関東とそれ以外の演劇に関する格差って、本当にすごい。
まず公演できる場所が限られている。加えて、公演回数が圧倒的に少ない。
これは、演劇の特性によるものが大きいと思っている。
演劇は、クローズドな世界だ。場所を定め、そのなかで世界観を作り、そこに来た人間と空気を共有することによってできる虚構の空間。それゆえに、その空間に行く機会をあえて選ばなければ、体験することはない。
もちろん、たまにテレビで放映されたり、公演のDVD・BDなどが発売されてはいるが、やはり画面で一部を切り取ったものを見るより、生で観たからこそ見えるもの、伝わってくるものは多い。
だから、演劇を観る機会自体が少ない関東以外在住の人間は、必然的にその面白さに気づく機会が少ない。気づかなければ、機会があっても行かない。行く人が少ないと、ニーズなしと判断されて、主催者側も関東のみの公演にしたり、地方に行っても公演数を押さえたりする…そんな負のスパイラルに陥っている。というのは私の仮説だが、十数年間の観劇の経験から、あながち間違いではないと感じている。
そして、そのために、関東圏外民としては、時に歯がゆい思いをすることになる。

元々がそんな土壌だったが、コロナ禍になり、「映像配信」という手法が普及してきた。
前述の通り、どうしても映像だと伝わってくる情報量は少ない。けれども、どうしても現地にいけない人が機会を得られる貴重な手段となりうる。また、多くがリアルタイム配信なので、離れていても同じ時間を共有できている、というある種の嬉しさが得られる。
私のような人間には、本当にありがたいシステムだ。

ただし、それには「集中」という環境が必要である。

画面のなかで役者が動く、話す、歌う。
それをひたすら追っていくことで、話の筋を知って、世界観に浸っていく。
没入することが大事なのだ。


さて、当日の私の視聴環境だが、子ども2人を見ながらのワンオペ状態だった。
開始は19時。
奇跡的にはやくご飯が終わり、お風呂にも入れ、あとは寝るまで歯磨きと遊ぶだけになったのは18時50分だった。
そこからは、鬼の形相でチケットを購入し、タブレットをセットした。普段遊ぼうと行ってくる子どもも母の気迫に押されて2人で遊んでくれていた。
開始後。
最初は物珍しげに見ていたが、途中から遊び出す子どもたち。タブレットのイヤホンを取られる。タブレットの電源を落とされる。途中、興味を失ったように別の遊びをしているかと思いきや、またこちらに寄ってくる。
様々なハプニングに頭を抱えながら必死で話を追おうとするが、台詞や歌がブツ切れになり入ってこない。途中から、もう諦めてイヤホンをはずし、BGMがわりに聞くことに徹した。


そんなわけで、大した感想は書けないけれど、中途半端な観賞でも、色々思うところはあった。
まずセットが面白い。
舞台が劇場の中央に設置され、周りを囲むように客席がある。舞台と客席の間には、ガラスっぽい壁で仕切られ、そこがどこかひとつの部屋であることが分かった。
この区切られた空間が、「部屋」という概念から、話が進むにつれて意味を変えていく。謎の多い設定が、一瞬で瓦解する瞬間があるのだが、それがとても面白かった。
また、役者もとてもよかった。
3人という少人数のパーティ。さらにダブル・トリプルキャストという状況で、一公演が一期一会。
そんな状況において、それぞれが発するものがうまく重なりあい、心地いい緊張感がずっと続いていた。あと単純に、歌もうまい。好きな俳優の歌をめちゃくちゃに浴びたいと思っていた私には涙モノだった。
ストーリーとしては(すべて追えていないので多くは語れないが)、さっきも言ったが、謎の多い設定からのどんでん返しがよかった。前半と後半でガラッと受けとる印象が変わるのも面白い。特に後半は聞けなかった部分が多いので、じっくり聞くとまた言葉の持つ意味に色々と気づけることがあったと思う。

関西での公演を実施する劇場では、おそらくそんな作りは出来ないのではないか。役者をあんな近くで観られないのではないか。
色々な疑問が湧いてくる。
やはり、生で、現地で観たかったと思わされた。
そんなわけで、チケットを取れる日を模索している。

朝にももを剥きたい子どもと、自分の発言には責任を持とうという話

朝7:35。
朝のデザートに、私が用意した桃を食べた子どもが、「もう一個食べたい」と言い出した。

もうないよ、とは言えなかった。
桃がふたつあることは、すでに今朝冷蔵庫の野菜室をチェックしていた子どもにはバレていたからだ。

私は出社のため8時過ぎには出なければならない。
まだ着替えも化粧もできておらず、髪もぼさぼさ。
さらには子どもの登園準備もできておらず、バタバタと部屋を駆け回っているところだった。
1分1秒を争うこの事態に、手伝うことはできない。

子どもは父親と一緒に8時半ごろに出る予定になっていた。
でもまだパジャマのまま。手を洗って顔を洗って、制服も着なければならない。

私は「自分で全部できるなら、いいよ」と思わず言った。
言ってしまった。
子どもには、桃の皮をむいた経験があった。
ひとつめの桃を剥いた時に、とても皮が剝きやすい桃になっていると知っていた。
だから、もしかしたらできるのではないか、という期待があった。
でもそれがすべてではない。
心の底では、『これを聞いて子どもが“できない”と言ったら、じゃあ今は諦めよう、と伝えよう』と思っていた。
打算。やれるものならやってみろ、という上から目線。忙しかったのもあって、若干投げやりだったかもしれない。

これに対して、子どもは「うん!」と目を輝かせた。
そして冷蔵庫に駆けていき、桃を取り出した。
しまった。
そう思っても、もう遅い。
子どもはやる気になった。
一緒に食卓にいた父親が慌てて、「お父さんの分をあげるから、その桃は次にしよう」と伝えたが、「いやだ、これがいい」と離さない。
“言ったんだから責任をもってくれ…”という父親からの視線を態度を感じつつ、私は腹をくくった。

「洗って、皮を剥くところまでは、本当に全部自分でやるんだよ。切るのはお母さんとしよう」と言うと、「うん!」といい返事。
じゃあ洗おうとやる気になったものの、シンクの前に自分が立つための台(椅子)を運ぶために持っている桃が邪魔になったらしく、「持って」と一言。
いやいや、自分でやるんだよ。
そう伝えると、少し考えて、動き出した。

桃を調理台に置き、シンクの前に椅子を持ってきて、椅子によじ登る。
水栓のバーを動かして、水を出し、桃を洗い、水を止める。
桃をもう一度調理台に置き、椅子から降りて、タオルで手を拭く。
調理台の上の桃を持ち、食卓まで持ってくる。
まな板(これは取りにくいところにあったので、親が用意)の上で、桃の皮をむき、剥いた皮は別の食器(既に朝ご飯を食べ終わった後のお皿)の上に置く。

ここまで、まな板以外は全部ひとりでやりきった。
すこし皮が残っていたけれど、ほとんどキレイに剥けていた。
そのあと、子ども用の安全包丁で、私と一緒に切る作業をした。
まな板の上には、4つの大きな塊と、主に種(プラス少し実)の部分ができた。

子どもは、塊のうち2つを取って「食べたい!」と主張したが、
「4つあるから、おとうさんも、おかあさんも、●●ちゃん(下の子)も、みんなで分けたいな」とこちらが言うと、
一番大きな桃のかけらを取って、「これにする」と言った。
子どもは、美味しそうに食べていた。

子どもが皮を剥くまでの作業をしている間、私は子どもの様子を見ながら、子どもの登園準備をし(今後子どもにやらせたいと思っているのだが、その環境を整える余裕がなく、今は私がやっている。そろそろ引っ越しを考えているので、引越し先ではその環境を整えたいと検討中)、自分の着替えができた。

朝7:56。
ついに自分で剥いた桃を食べ終わった子どもが、手を洗った。

そこからは怒涛だった。
お母さんと一緒に着替えたい派の子どもに、かけっこの音楽を口ずさみながら服を手渡し、一緒に着ていく。
本当は全部自分でやってほしいが、この際なりふり構ってはいられない。
下着のシャツを頭から被せ、子どもが腕を通す。
制服のシャツに腕を通させ、子どもがボタンを留める。その間に、私が靴下を履かせる。
その後ズボンを履かせて腰まで上げると、子どもがフックを留め、サスペンダー部分に腕を通す。
見事なチームプレー。

朝8:00。
私はぼさぼさだった髪を整えた。
そして下の子を園に送るため、靴下を履かせた。(余談だが、桃を剥いたのは上の子。下の子は保育園に通っている)
一瞬「まだ一緒にいたい!」としょんぼりした上の子をぎゅっと抱きしめ、仕事に向かった。


振り返ると、反省点は色々ある。
でも、子どもと私で、分担して、お互いのやりたいことをやりつつ、予定通りに家を出られたことに、ある種の達成感はあった。
勉強じゃない。
用意した知育でもない。
でも、確実に学べることがあったし、心が通った時間だったと思った。


最後に、余談だが、化粧は会社でした。
マスク文化でよかった、とつくづく思った。

あきのむしの声からメディアとのつきあい方を考える

「いないいないばあ」という0歳から2歳くらいを対象にしたNHKの番組で、虫の声が聞こえる時期になった。
毛糸が虫の声に合わせて震えたり、虫の形になったり、秋の夜の草むらを表現したり。
でも、どんな虫がいるか、固有名詞は出てこない。

今朝、早起きして6時に覚醒していた子どもとくだんの番組を見ていると、「なんの鳴き声?」と聞いてきた。
私自身も疑問に思っていたので、スマホYouTubeを立ち上げて、『秋の虫の声』で検索。すぐにいくつかの番組が表示された。YouTubeって、本当にすごい。本当の虫が動いている瞬間を捉えている映像が出てくるんだもの。こんなの自分ではできない。
子どもが釘付けになっているところで、次はたまに眺めている図鑑を投入。
画面と図鑑を照らし合わせて、これ同じだね!これはないかなあ?と話が膨らんだ。

普段、私はYouTubeをあまり見ない。
映像で情報を得るのはまだるっこしく、情報は文字で見たいタイプなのと、おすすめ動画が再現なく出て、ダラダラしてしまうからだ。(たまにハマったお笑い芸人の漫才は見るけど)
子どもにもあまり見せない。だから、子どももまだYouTubeという存在をあまり知らない。
出産前はテレビなし育児にも憧れていた方だ。(これはまた語るが、自然派ママが傾倒しがちな考えだと思っている)今は、時間や見たい番組を限って、その範囲内であれば可としている。
でもそれだけで限ってしまうと、情報が広がらない、という面もある。いつでも手元にちょうどいい本があるわけではない。

今回のような使い方も、メディアのひとつの活用の仕方としていいな、と真剣に見ている子どもの顔を見て思った。
興味の幅をより広げられるようなうまい使い方を模索していければいいなと思う。


その後、出社のために自転車を走らせていると、さっき聞いた虫の声があちこちの草むらから聞こえてきた。
秋がきたのだなあ、と改めて思った。

試行錯誤

自己整理のためにブログを書き始めました。
主に以下に分けて書いていきたいと思います。

仕事(このままでいいのか、悩み中)

家事(時短ライフハック

こどもの教育、しつけ(日々の徒然。実践してること、今後の計画。教育本まとめ。ロードマップがほしいこの頃)

趣味(観劇)

過去の出来事(自然派スピリチュアルにハマっちゃった過去の清算


充実した人生を送るために。
ワンテーマに絞って少しずつ。
よろしくお願いします。